みなさんこんにちは。
久々の登場の院長の古森です。
もう2月の中旬ですが、僕的には新年1発目の投稿なので、言わせて下さい。
「明けましておめでとうございます。2019年もよろしくお願いします。」
今回は「病理検査」 についてです。
病理検査とは、腫瘍が疑われる時・病気がよく分からない・治療に反応がない場合に病変を切除して病理学者さんに診断してもらう事を言います。
病理検査をする事で病名が分かったり、治療方針が立ったりする事も多く僕らにとっては非常に大切な存在です。
なのでほとんどの動物病院ではかかりつけの病理検査会社があって、そこにお願いをしています。
グリーンペットクリニックでは数年前より群馬県にある「レンブラント」というところにお願いしています。
そこの病理の先生は実は大学の先輩で、直接の面識はなかったのですが、学生時代に入り浸っていた喫煙所に「いつもいる人だなぁ」と思って、たまに世間話でもしていた人でした。
ちなみにこういうのを「ヤニ部屋仲間」と言います。(どーでもいいですね)
卒業してからひょんな事で知り合ってこれも何かの縁だと思いお願いするようになりました。
一般的な病理検査の流れは、まず摘出した組織を飼い主さんに見てもらった後にホルマリンにつけて固定します。

そして依頼書というのにこれまでの経緯等を記入して送ります。

レンブラントさんは早いと1週間位でメールで結果が送られてきます、

以上が一般的な病理検査の流れなのですが、レンさんはここからが違います。
元ヤニ部屋仲間だったので、診断が少しでも正確にできるようにメールで術中の写真、治療の経過等を送ったりしてます。
さらに病理診断といっても100%なんでも分かる訳ではないので診断に疑問があったり、
「何故そう診断したのか?」
「何故この治療で治らなかったのか?今後はどう治療していけばいいのか?」
などとディスカッションできるのが最大の強みと思っています。もちろんその後の治療結果なども報告していますし、一緒に病気と戦ってくれるのはとても心強いです。
最近では避妊手術・去勢手術の時でもおかしな所見があればなるべく病理検査に出すようにしていますし、隠れてた病気がわかったりすると、飼い主様にとっても安心できるのではないでしょうか?
これからも一緒に頑張っていきたいと思います。